雨やどり日記


日記 -- 2026
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2026/06/25 『アベルの島』
2026/02/04 節分の夜の夢

2026/06/25 『アベルの島』

 はぁ~~。スタイグは本当にすごい。ウィリアム・スタイグ『アベルの島』を読んだ。
 いつだったか、大人になってからのある日、図書館で「くじら」とタイトルにつく本を探して読んでいた。その時に、スタイグの『ねずみとくじら』に出会った。もっと早く読んでいたら、わたしの人生は違うふうだったかもしれない。それでも、あの時に読んだからこそ、こうして今があるのだと思える。以来、スタイグの本を漁るように読んだが、『アベルの島』はどういうわけか最近になってようやく知った。
 普段は気づいていなくても、心の奥底にひとりぼっちでちっぽけな自分がいる。そのことが、スタイグの手にかかると、こんなにも素直で豊かに描かれる。すさまじい。そして、そのもっとずっと奥の一番深いところに、生きる力はある。愛する家族の存在や信じる心がアベルの生きる力を燃やし続けた。ひたむきでたくましく愛すべきアベルが大好きになった。教訓になるのではない、これから先ずっとわたしの味方になってくれる物語だった。
 スタイグの本はいつも、ただ楽しく読んでいたはずなのに、ふと本質を思い知らされるような気がする。それで、読後は胸がいっぱいになって、ついため息が出てしまうのです。

2026/02/04 節分の夜の夢

 最近の暮らしのこと。平日の朝、7時20分には起きることにして、本を読んだり縫物をしたりして過ごしている。さきほど一度ベッドに入ったのだが、昨日見た夢の日記を書くべきだと思い起きてきた。節分の夜に見た夢。境目はふしぎだ。季節の変わり目に、こんな夢を見た。
 懐かしい友達と会った。その人はわたしの左手薬指の指輪に気がついて、わたしの顔を見た。わたしが「結婚したの」と言うと、その人は「そうなんだ」と言ってやさしい顔で笑った。そして、どっちが言ったのだったかしら、わたしかな、その人かな、ふたりでそう思ったのかな、「いっしょに散歩しよう」ということになった。
 それはもう夜で、隣の部屋の夫はベッドですやすやと寝ていた。すやすやというのは、まさにこういうさまを言うのだと思う。その瞬間、世界でいちばんいとしい!と思った。その思いを胸に、これからわたしは懐かしい友達と散歩をする。懐かしい友達とは、むかしを繰り返すのではなく、これからのわたしたちでいられると思った。
 散歩に出る前に目が覚めた。夢が続いていたら、これからする散歩でわたしたちはどんな話をしただろう。話したいことはたくさんある。いつかのように何もしゃべれないなんてことは多分もうない。

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